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2016/4/7更新

サイバー攻撃に貧弱な現代の鉄道システム

現在は、サイバー攻撃は至るとことで行われ、

その中には甚大な被害を与えるものもあります。

 

昔と比べ、多くの国ではインフラにテクノロジーが多数使用されています。

 

鉄道システムについても例外ではありません。

ある研究者チーム(SCADA StrangeLove)は鉄道システムに搭載されたテクノロジーのセキュリティについての調査結果を発表いしました。

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鉄道システムは、もはや私たちの生活に欠かせないものです。

発電所や、水道施設、ガス施設等と同じように重要なインフラとなっています。

もし鉄道のインフラが攻撃されるならば、被害は計り知れません。

 

研究者チームは鉄道システムに被害を及ぼしかねないセキュリティ問題に警笛を鳴らしました。

鉄道システムには、今サイバー攻撃を受けても不思議ではないセキュリティホールがあることを警告しました。

 

この研究チームが詳しく説明したのは、ヨーロッパの鉄道保護システムについてです。

ヨーロッパの鉄道保護システムはシーメンス社の制御コントローラー(SIMATIC)を使用しています。

この制御コントローラー(SIMATIC)には、WinAC RTXコントローラーが含まれています。

ハッカーがセキュリティ脆弱性を狙い悪用することによって、このWinAC RTXが悪影響を受ける可能性が高いとのことです。

 

また研究チームはコンピューターベースの連動装置(CBI)にも着目しました。

これは競合進路を避けるために設計されたものですが、このシステムがハッキングされる可能性があるとのことです。

もしCBIがハッキングされた場合、問題は深刻となり、システム面だけではなく物理的にも大きな被害が生じることになります。

 

もちろん鉄道システムの欠陥を悪用し攻撃を仕掛けるには、攻撃者側にも多くの知識が必要となります。

しかし脆弱性を悪用するのは容易にできるようです。

現在の鉄道システムはテクノロジーに頼っている部分が多いため、もし悪用されるならば信号システム等に多大の悪影響を与えることは明白です。

 

この研究チームが調査したところ、鉄道システムは十分にメンテンナンスが行われていない事や、ソフトが適切にアップデートされていないこと等も発見されました。

 

現在のところ、鉄道システムに対してサイバー攻撃が仕掛けられたという報告はありません。

しかし、今後これらのシステムがハッキングされる可能性は十分にあります。

 

国家による支援を得て、ハッカーが攻撃する場合もあるからです。

今後、鉄道システムのセキュリティを管理することが政府にとっての重要課題になってくるでしょう。

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