メールアドレスを持っている人なら誰もが悩まされる「迷惑メール」
出会い系やアダルト系の勧誘メールから、詐欺を行うものまで、その種類は実に多彩です。
迷惑メールの歴史は古く、世界最初の迷惑メールは、「１９７８年頃の広告メール」や「１９９７年のネットニュースに投稿されたもの」など、様々な説があります。
日本では、１９９７年ごろに携帯電話向けの迷惑メールが増加を始め、２００５年には２００３年頃に始まったとされるフィッシングメールも上陸しています。
これだけの長い期間、人を苦しめ続けてきた迷惑メールがなぜなくならないかというと、当然、それを送る側がいるからです。
なぜ、迷惑メールを送る側がいなくならないのか？
その理由は
㈰迷惑メールを行うメリットがある
㈪迷惑メールを行える仕組みがある
以上の２点があるため、いつまで経っても、金儲けの道具となる迷惑メールはなくならないのです。
■迷惑メールのメリット
迷惑メールを送りつけられる側にはマイナス面しかありませんが、送る側にプラスがあるからこそ、迷惑メールはなくならないのです。
送る側にとって迷惑メールには以下のようなメリットが存在します。
１安く大量に送ることができる
例えば、ダイレクトメールやポスティングを行う場合と比較してみれば分かるでしょう。
それらに比べて、費用は格段に安く、量は桁違いに多くできるのが、迷惑メールの特徴です。
初期投資もほぼ必要なく、パソコンとインターネット環境さえあれば行えます。
迷惑メールを受け取った場合、約0.1％の人がサイトに訪れ、１％の人がお金を払うと言われています。
安く大量に送ることができれば、確実に利益になるので、迷惑メールはなくならないのです。
２匿名性が高い
迷惑メールの多くが違法性を含む商品や内容となっています。
このようなメールを、自らの素性を知られずに送ることができるのは、かなり便利といえます。
ダイレクトメールやポスティングに比べると、匿名性が高く、気軽にできることから、迷惑メールはなくならないのでしょう。
■迷惑メールの仕組み
大量のメールを一斉送信するためのソフトウェアも存在しているので、迷惑メールはメールアドレスさえ入手してしまえば、あとは比較的簡単に行うことができます。
簡単なプログラム知識があれば、既存のソフトウェアに頼らなくても、容易に行うことができます。
送信が簡単なのであれば、迷惑メールにとって一番の問題はメールアドレスをいかに入手するかということになります。
つまり、迷惑メールの仕組み＝メールアドレスの入手の仕組みと言っても過言ではありません。
いくらメールアドレスを変えても、送られてくる迷惑メール。
メールアドレスはどのように知られてしまうのでしょうか？
１ ランダムで作成する
メールアドレスは、所詮、記号による文字列で成り立っていますから、単語などを組み合わせて自動的にメールアドレスを作成することは可能です。
「意味のある言葉をメールアドレスに使うのは危険」というのは、このような方法を使用した場合、メールアドレスを生成されやすいからです。
２ 掲示板などに書き込んだメールアドレスから知られる
世界中のネットを巡り、メールアドレスを集めるというプログラムを利用して、メールアドレスを集めることができます。
ちょっとコメントを書き込んだだけのつもりが、公開されてしまっていた、何てこともあるので、注意が必要です。
３ウィルスによってメールアドレスが盗まれている
「パソコン内に存在するメールアドレスを見つけ出し、自動で送信するという」ウィルスがあります。
また、スマートフォンの電話帳からアドレスを盗み出すというアプリも存在します。
自分がメールを送信した相手のパソコンや、友達のスマートフォンにウィルスが感染していた場合、メールアドレスが流出してしまいますので、自分だけの注意では防ぎようがありません。
４偽のサイトから盗み出される
情報を得るためだけのアンケートサイトを作成し、情報を集めるという方法もあります。
懸賞サイトのように見せかけて、登録してしまったデータが使用されるのです。
５メールリストを販売される
１〜４などの方法で収集され、使用できると確認されたメールは１０万件で数万円といった形で売られています。
比較的簡単に購入は可能なので、この方法が最も手っ取り早い方法といえます。
例えば、ランダムで作成されたメールアドレスの場合、まだ、そのメールアドレスが本物かどうか分かりませんから、販売用のメールリストの中には含まれません。
しかし、ランダムで作成した後に送られたメールに反応してしまうと、そのメールアドレスがアクティブであることが判明し、販売対象になり、一気に広まり迷惑メールが一気に増加する結果になるのです。
■迷惑メール対策
以上の要素を踏まえると、迷惑メールを完全に防ぐことは不可能です。
ただ、何もしないのであれば、増えていく一方ですので、最低限行っておくべき対策を講じていきます。
１メールは無視する
「■迷惑メールの仕組み」でも説明したように、メールアドレスがアクティブであることが分かると被害が拡大しますので、メールへの返信やＵＲＬをクリックすることは絶対にしてはいけません。
どのような理由があっても、たとえ、「このメールの配信を止める」というボタンであっても、クリックをしてはいけません。
書かれている内容も、事実であった場合、魅力的に見えるものが多くありますが、もちろん、それらは嘘ですので、無視をしましょう。
２ウィルス対策を行う
アンチウィルスソフトなどを使用して、ウィルス対策を万全にしないと、自分だけではなく、友人や家族にまで被害が及んでしまいます。
アップロードなども随時行って、万全を期すようにしましょう。
３メールをブロックする
メールの設定で、そもそものメールをブロックすれば迷惑メールを目にすることもなくなります。
設定の強度は幅が広いので、あまりに広げすぎると、必要なメールも受け取れなくなる可能性があるので、注意が必要です。
受信拒否や受信許可などを上手く利用して、迷惑メールを撃退しましょう。
■まとめ
新しい革新的なメディアでも普及しない限り、迷惑メールは利用したい人間がいなくなることはありません。
そして、いくら注意しても..
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