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2015/11/20更新

もしアップルがドローンを作ったら?

今やドローンはIT業界のみならず産業全体が注目するテクノロジーに発展しています。通販商品をドローンで配達するAmazonのサービスを始めとして、セコムがドローンを使った自宅監視システムを開発しているかと思えば、レストランで料理をテーブルまで持ってきてくれるドローンまで現れました。

でも、私たちITに特に興味をひかれる人間からすれば、なんといっても気になるのは「あのアップルがドローンを創ったらどうなるか?」ということではないでしょうか。そこで、あるデザイナーがイメージした「アップル製ドローン」を見てみることにしましょう。

ドイツ人のエリック・ヒュースマンさんは「アップル・クアッドコプター」とうかっこいいドローンの試作品を公開してくれました。もちろん、アップル特有の簡素で垢抜けたデザインを意識しながら創ったものです。

彼のウェブサイトにアップされた写真の数々を見ていくと、アップルらしくスマートでゆるやかな曲線で構成されたドローン本体の中央にはアップルのロゴが配置され、カメラも内蔵されています。

他社のクアッドコプターと似た本体には四枚の羽根とカメラが取り付けられており、最大解像度1億ピクセルのパノラマ写真が撮影できる。4K画質のビデオ撮影が可能で、自動補正機能が撮影時のブレを防いでくれます。また、カメラが撮影した映像は、リアルタイムでYouTubeのようなストリーミングサイトで放映することができるのです。

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ドローンに求められる機能というのは年々アップしています。かつて2013年にアマゾン創業者のジェフ・ベゾスが「アマゾン・プライム・エア」のサービスを発表し、2015年にはドローンによる宅配を実現するという構想をぶち上げました。このドローンは米連邦航空局から条件付きながらテスト飛行の承認を受けており、倉庫から配達先の個人宅までわずか30分で届けることをめざしています。

一方、それに対抗してグーグルは、太陽電池を搭載したドローンを飛ばして、いまだインターネットにつながっていない40億人にウェブアクセスを実現しようとしています。

また、フェイスブックはドローンや人工衛星によってより多くの人々がインタネットにアクセスできるようにすると発表しています。

【編集後記】
ドローンはテクノロジー業界の今最も熱い「バズワード(流行語)」といっても過言ではないでしょう。文頭では産業界での応用例をいくつか紹介しましたが、他にも趣味としてのドローンも盛り上がっており、科学雑誌の付録としてついてくるものまであり、まるでプラモデルのように「組み立て工程も同時に楽しむドローン」として書店で販売されていたりもします。

しかし、もちろんこのドローンは良い面ばかりではなく、軍事用として戦争に応用されたり、個人宅の庭に墜落事故を起こしたりするケースも目立ってきており、そういった倫理面、安全面をどうクリアしていくかが今後のドローンの未来にかかわってくることになるでしょう。

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