※この記事の「モバイル」は「スマートフォン」のことを表し、「タブレット」や「フューチャーフォン」のような端末は含みません。
「モバイルフレンドリー」と検索結果の変更について
4月21日まで、ついに3週間をきりました。
多くのWeb担当者が「4月21日」という日付を聞いただけで、ピンと来ているいでしょう。
グーグルは、この日から、「モバイルフレンドリー」かどうかをモバイルでの検索結果に反映させると発表しています。
今更、言うまでもないと思いますが、「モバイルフレンドリー」とはモバイル使用者から見て、使いやすく、見やすいサイトかどうかということです。
端的に言えば、サイトがモバイル対応になっているかどうか、ということです。
4月21日から、モバイル対応になっていなければ、グーグルでの検索結果からサイトが削除されるというわけではありません。
モバイル対応のサイトを検索結果の上位に表示しようとすることが目的で、結果、モバイル対応ではないサイトの順位が落ちてしまうのです。
■PC専用のサイトだから関係ない?
この影響は、あくまでも、モバイルからの検索に限られ、PCからの検索については変化はありません。
「PCから見ることしか考えていないから大丈夫」と思い、何の対応もしていない人もいるかもしれません。
しかし、アメリカでの統計結果では、モバイルからの検索の77%は自宅や職場で行われているそうです。
つまり、PCを使用できる環境においてですら、モバイルを使用して検索しているのです。
だからこそ、モバイルへの対応が必要と言えます。
なぜ、グーグルはこのような変更をすると決めたのでしょうか。
答えは簡単で、モバイル対応ではないサイトをモバイルで見たときに見づらく、使いづらいからです。
そのようなサイトをユーザーが頻繁に目にするのを防ぐために、変更するのです。
つまり、モバイル対応していなかったサイトは、そもそも、ユーザーにとってマイナスの印象を与えていたのです。
このような欠陥を放置しておくのは得策とはいえません。
グーグルの変更がなくても、元々、モバイル対応は必要だったのですから、これを機会に実行すると考えれば良いのです。
■モバイル対応で考えるべきこと
サイトにとって大事なのは、サイトに来たユーザーが快適な気分で目的を達成できる、ということです。
ですから、モバイルに対応させるときには、通常のユーザーが取り得る行動を想定し、面倒な操作、扱いづらい部分、読みづらい場所がないか、検討し、改善させることが重要です。
あくまでも、モバイル対応にすること自体を目的と考えず、モバイル対応で使いやすいサイトにすることが重要です。
モバイル形式での見栄えを重視して、必要な要素をなくしてしまうというようなことだけは無いように注意しましょう。
また、サイトには様々な目的がありますので、それぞれの目的に優先順位を付けて、どの目的の時に、一番使いやすい形にするかを考える必要もあります。
優先順位を参考に、使いやすさで優先させる事柄を決めてデザインすれば、結果として、ユーザーにとって満足できるサイトになります。
モバイル対応の方法はいくつかあり、グーグルではモバイルフレンドリーにする方法として、「レスポンシブウェブデザイン(RWD)」「動的な配信」「別々のURL」という、3つの構成をサポートしています。
「別々のURL」はデバイスほとにURL自体が別になっている形です。
「動的な配信」は同じURLを使用しますが、ユーザーのブラウザの情報に基づき、デバイスタイプごとにサーバー側でHTMLを生成します。
グーグルが推奨しているのはRWDで、同じURLを使用し、デバイスごとに端末側でデザインを最適化する方法です。
「動的な配信」と「RWD」の違いは、「動的な配信」が同じURLを使用し、違うHTMLを作り、デバイスごとに表示させるのに対し、「RWD」は同じURLを使用し、同じHTMLを配信し、デバイス側で最適化するところです。
ここで、注意して欲しいのは、推奨しているからと言って、RWDにしなけらばならないと言うわけではないということです。
RWDにしていないから検索順位が下がると言うわけではありませんので、勘違いしないようにしましょう。
3つの方法は、それぞれに一長一短ありますので、自分のサイトには、どの方法が合っているのかを判断して採用しましょう。
ただ、「別々のURL」を使う方法は、長くサイトの運営をすることを考えると、やや不向きなように思えます。
ただ、いずれの方法をとるにせよ、それぞれのデバイスに対するレイアウトデザインを検討する必要がありますので、早めに着手するべきでしょう。
■何をすれば良いの?
もし、4月21日に向けて、変更しなければならないと思っていながら、まだ何もしていない場合。
まず、グーグルのHPで「モバイルフレンドリーテスト」を行ってみてください。
URLを入力することで、「モバイルフレンドリー」かどうかが分かり、「モバイルフレンドリー」出なかった場合、改善点も表示してくれます。
改善点と自分の状況、使用しているツールごとに、どのように変更すれば良いかまで、グーグルが導いてくれます。
「ウェブマスター向けモバイルガイド」「モバイルユーザビリティレポート」なども参考にして、モバイル対応を実現していきましょう。
■まとめ
グーグルの検索結果が変わるからモバイル対応にしなければならない、とうことではありませんが、「4月21日」は良いきっかけと捉えるべきだと思います。
モバイル対応になっていないサイトがユーザーの目に触れていたということを自覚し、早急に改善することで、多くのユーザーが満足するサイトになることでしょう。
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