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2016/3/14更新

携帯料金値下げで始まる通信市場の多様化

携帯電話の料金引き下げのための議論の結果が昨年2015年12月18日に出ました。

 

大手携帯キャリア(ドコモ、ソフトバンク、AU)は是正を受けました。

 

その結果、大手キャリア3社は「月5000以下」の低料金プランを提供することが確実となりました。

今回の議論で繰返し述べられてきた言葉は「多様化」というものです。

「多様化」によって現在の通信業界に蔓延している「成熟化」を打ち破ろうとする目標があります。

今では通信市場は成熟化しているといっても過言でありません。

 

携帯電話業界では、もはやシェアの大幅な伸びが見込めず横ばいで推移しています。

特に携帯電話業界では大手キャリア3社が協調しながら寡占状態を維持している状態が続いています。

 

このため高額キャッシュバック等の新規契約のための付加的なサービスが横行してしまいました。

固定系ブロードバンド市場でも同様に成熟化に向かっています。

市場の7割強をFTTHが独占し、増加も横ばいとなっています。

このため新規獲得合戦が激化し、全国消費生活情報ネットワークには苦情・相談が殺到しました。

 

このように通信業界は「成熟化」が進んでいます。

今回の議論で「多様化」が重要なキーワードとして取り上げられたことは適切だといえます。

 

通信業界に、この「多様化」をもたらすと期待されている業者があります。

それは移動系通信の「MVNO」と、固定系通信の「光コラボ業者」です!

MVNO

それぞれについてご紹介いたします。

 

1、「MVNO」について

MVNOの契約数が、移動系通信の契約数に占める比率は6.1%です。(2015年3月末時点)

この数字を見ると、まだまだ少ないと思えてしまうかもしれません。

しかし、純増数では2014年度、ソフトバンクをすでに上回っています。

そしてMVNOには新規参入が増え続けています。

イオンや、楽天、ゲオ、DMM.com等の大手も参入しています。

そしてこれらMVNO業者は、今までの携帯電話事業者の固定概念にとらわれず、新たな独自のサービスも提供しています。

その中の一つに、「特定のアプリや、サービスを利用する際は、無制限で通信できる」というサービスがあります。

確かにこれらのサービスは「多様化」に大きく貢献しています。

 

2、「光コラボ業者」について

「光コラボ業者」とはフレッツ光等から回線を卸してもらい、独自のサービスを付加して提供する業者のことです。

光コラボによる契約数は235万件に拡大しました。(2015年9月末時点)

回線の卸事業者数も208社・機関に増加しました。

また新たに電気通信事業の届け出を行った事業者数も31社・機関ということです。

http://kakaku.com/bb/carrier-ntt-b-flets/?cid=bb_ad000001_east_A

(例:フレッツ光の光コラボについて → 価格.comより)
このようなMVNOや光コラボ業者等の新規事業者の挑戦によって「多様化」がもたらされると期待できます。

是非とも通信市場の成熟化による混迷を打ち払って頂きたいものです。

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