子供の頃、皆さんはどこへ行ってみたかったでしょうか?
大好きなキャラクターがいる遊園地やまだ見ぬ海外…
行けるかどうかは別として、まだ見ぬ旅行に思いを巡らせたことがないという人は少ないでしょう。
そして中には、夢はでっかく「宇宙に行ってみたい!」と思った人もいるのではありませんか?
「宇宙に行くには宇宙飛行士になる必要があって、それはものすごく大変なことなんだ」ということを知る前ですから、「いつかは宇宙にいけるかも!」と本気で思ってしまったり…
所詮は子供の夢…ですが、技術革新が進んだ今、なんと実は私達普通の人も宇宙に行けるようになったことを、ご存知でしょうか?
とはいえ、急に宇宙に行けると言われても「どういうこと?」と疑問に思ったと思います。
残念ながら、宇宙旅行が可能になったわけではなくて、仮想現実(VR)と呼ばれる技術を使用して「行くのが難しい場所」へ仮想体験を行うことができるようになった、というのが実態です。
このVRの技術は日進月歩で開発が進んでいて、2015年秋に、検索大手のGoogleから学校向けのVR体験プログラム「Expeditions Pioneer Program」が発表されました。
このプログラムにはすでに万里の長城などの有名な世界遺産や、火星などのフィールドが用意されていて、体験できる場所は今後も増えていく予定とのことです。
「なぁんだ、要はバーチャルツアーか」とがっかりさせてしまったでしょうか?
たしかに、ただ画面を見ているだけのバーチャルツアーでは臨場感も薄いですが、近年のVRはそんなに安っぽいものではありません。
先程例に挙げた「Expeditions Pioneer Program」では、「Cardboard」というVR専用のヘッドセットを使用します。
参考映像です。
皆さんも、頭をすっぽり覆うタイプの近未来的なディスプレイ、一度くらいは目にしたことがあるでしょう。
このタイプのディスプレイを装着すると視界いっぱいにフィールドが広がることで、まるで本当にその場を旅しているかのような感覚を味わうことができるのです。
今回、「Expeditions Pioneer Program」は教育用ということで公開されていて、生徒用の端末と教師用の端末が分かれているなど個人で使用するには適していないものですが、いずれ娯楽用のもっとエンターテイメント性に富んだVRも登場してくるのではないでしょうか。
仮想体験とはいえ、あこがれの宇宙旅行が身近になる日も遠くないのかもしれませんね。
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- TA.T