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2016/5/19更新

教えて先輩! Webコンテンツ制作者を目指すにどうすればいいの?

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第一回 PHPプログラマー/システムエンジニア Y.Hさん

 

これからWebサイトやWebアプリケーション制作に携わりたいと考えている方、必見です!

本連載では、初心者から現役Webコンテンツ制作者になった方の生の声をお届けします。

彼らはどのようにしてWebコンテンツ制作業界に入ったのでしょうか、どんな努力をしてきたのでしょうか。

現在どのような仕事をしているのでしょうか。

第一回目はPHPプログラマー兼システムエンジニア、Y.Hさんのインタビューをお届けします。

 

お話を伺った方 : Y.Hさん(28歳・男性)  ……以下Y.H(敬称略)

キャリアパス : 飲食店勤務からWebアプリケーション制作会社に転職、PHPプログラマー兼システムエンジニアとして活躍中

 

―本日はお時間をとって頂きましてありがとうございます! 早速ですが現在されているお仕事内容を教えてください。

Y.H : 現在は自社サーバーの対応や、ホームページを表示するためのプログラムの作成、メール配信システムの構築、と幅広い業務を担当しています。

 

―以前は飲食店に勤務していたそうですが、なぜPHPプログラマーに転職しようと思ったのですか?

Y.H : うーん、正直なところ、定期的な休みがほしかったんです(笑)。

もともとパソコンに興味はあったんです。飲食業界にももちろん興味がありました。で、高校卒業前の進路決定時に結構迷った結果、「仕事にするなら」飲食業界に入ろうと思いました。

でも実際その業界に入ってみるととてもきつかった。何がきついって、休みがとても少なかったんです。で、サラリーマンだったら定期的に休めるかな、と。

 

―休めるようになりましたか?

Y.H : それが、結構忙しくて。休めていないです(笑)。サーバー管理も担当しているので、土日にサーバーエラーが発生した場合、出社することもあります。

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―サーバーエラーは緊急事態ですからしょうがないところはありますね。

Y.H : そうなんです。そういったことはほかの会社でもあることだから。

 

―転職するときには経験者枠で入社されたのですか? それとも未経験として入社されたのですか?

Y.H : 未経験です。もともとパソコン関係に興味があったから、パソコンの基礎知識は持っていました。ですがプログラミングはできない状態で入りました。

学生時代にちょっとだけPHPに触ってみようとチャレンジしましたが、挫折したんです。当時は「syntax error」が何なのかもわからなくて。

※syntax error : プログラムの文法や構文などが正しくないときに出るエラー

 

―未経験者として入社した場合、どのように業務に入っていくのでしょうか。研修などはありますか?

Y.H : 会社によると思います。うちは最初の三ケ月は自社教科書を使い、しっかり研修をします。

一月目はPHPの基礎を学びます。文法や関数について学んだあと、データベースに関する知識を深めます。

二月目に入ると、データベースを操作するのに必要な関数を学びます。

三ケ月目でPHPフレームワークに関する学習を行いましたね。

 

―研修が終わり、実際の業務に入る際、スムーズに業務をこなせるようになっていましたか? 大変だったことなどあるでしょうか。

Y.H : やはり勉強と実務は違います。スムーズにはこなせませんでした。最初のうちは、正直相当きつかったです。実務を通してまた勉強の日々です。実際に仕事をこなして、実務に必要な技術を体得していきました。

うちの会社はスキルを伸ばすにはいい環境だったと思います。実務に入ってからもアドバイスをくれる先輩がいたので。

ある程度できるようになったな、と感じ始めたのは入社して一年くらいたったころでしょうか。

 

―業務外の時間はどのように過ごされていましたか? やはり勉強などされていたのでしょうか。

Y.H : うーん、勉強に入るのかな……。興味のあることについては自宅でも調べたりしましたね。

どちらかというと会社で勉強していたかな。うちの会社には社内学習の時間があったので、その時間をフルに活用しました。同じようにスキルアップを目指す仲間と一緒に学ぶので、やる気も出ますし。

半年くらいたったころから資格取得も始めたので、そのための学習はしていましたね。

 

―仲間と一緒に切磋琢磨してスキルを伸ばされたのですね。

PHPプログラマーを始めて今何年目になりますか?

Y.H : 3年目です。

 

―3年目の今、入社したころと比べてスキルはどれくらい伸びた、と感じていますか?

Y.H : とても難しい質問ですね。上の下くらい? かな? 比較対象が社内の先輩になってしまいますが。

社内の一番すごいPHPプログラマーは、PHPという言語に限らず、様々な言語で多様なプログラミングができるんです。しかもすべて独学で習得しているんですね、その方。これはすごいなぁ、と思います。

この方の次の次くらいじゃないかな(笑)

 

―独学で極める人もいるのですね。効率の良い勉強方法などありますか?

Y.H : 勉強方法とは違うかもしれませんが、好きだから取り組む、という姿勢は大事だと思います。嫌いなものは覚えられない。

あと、プログラミングに関しては言語を覚えるよりもプログラミングの概念を覚えたほうがいいですね。どのようにプログラムを組むか、という考え方を養ったほうがいい。プログラミング思考はどの言語にも応用できます。

プログラミング思考もプログラミング言語も無料Webサービスで学べます。

気が向いたときにチャレンジしてみるといいかもしれません。

私はドットインストール(http://dotinstall.com/)などを見ていました。

 

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―私もPHPをちょっと触ってみたのですが、関数の種類がいっぱいあって覚えるのがとても大変そうだと感じました。検索しながらプログラミングを進めていました。

Y.H : それでいいと思います。なんとなく、「こんな機能の関数あったよな」っていう思い出しができて、そこから検索して探し当てられればいい。

プログラミングでは検索力というのはとても大事なんです。エラーが出たとき、使いたい関数があるとき、実装したい機能があるとき、自分で調べて動けないと仕事になりません。

上手な検索ができる人は検索キーワードの選び方が上手です。そのあたりを身に着けておくといいです。

 

―なるほど、調べる力ですか。ほかに業務で心がけていることなどありますか?

Y.H : そうですね……、きれいなスクリプトを書くことでしょうか。短くできる処理はとことん短くするとか。きれいなスクリプトを書くように意識すると、他の人が書いたスクリプトを読むスピードも速くなります。仕事が早く処理できるんですよね。

 

―今お仕事は楽しいですか?

Y.H : 楽しいというよりは責任感のほうが強いかな……。プログラミングだけ見ると、そこは純粋に楽しいです。

 

―プログラミングのどのようなところが楽しいと感じますか?

Y.H : プログラムを組んでいく過程が楽しいですね、構成を考えるときとか。一人で「ここはこうなってこうなるからこうしてこうして……」とかつぶやきながら作業をしている時が楽しくて仕方ないですね。独り言が多いんですよ、私。

 

―逆に仕事が苦しいと感じるときはありますか?

Y.H : うーん、休みがもうちょっとほしいかな。でもプログラミングが好きだから後悔はしていないです。

最近はプログラミングだけでなく、マネジメン力も求められるようになってきました。私はマネジメントが苦手なので、そこはちょっと辛いと感じますね。

 

―後悔がないというのは素晴らしいですね。

最後になりますが、プログラマーを目指す方にメッセージをお願いします!

Y.H : 本当にプログラミングが好きならばチャレンジしてみていいかなと思います。

嫌なこと、辛いことはどんな会社に出てもたくさんあると思います。例えば人間関係とか。それを差し引いてもプログラミングにチャレンジしたいと思えれば続けられるでしょう。

あとは、勉強する気力を持続させられるタイプの方が、プログラマーに向いていると思います。日々変化する業界なので、毎日が勉強です。欲を言うならその勉強をきちんと見てもらえる環境が整っているといいですね。独学だと間違って覚えたまま進んでしまうことがあります。また、他の人が書いたスクリプトを見るというのはなかなかいい勉強になります。

 

―参考にさせていただきます、本日はありがとうございました!

 

プログラミングが好き、という強い気持ちと、学ぶ意欲がとても大切だということが伝わってくるインタビューでした。

未経験からプログラミングという分野に挑戦することは不可能ではありませんが、日々前進を目指す、たゆまぬ努力が欠かせないようです。

 

次回はWeb制作に欠かせないフロントエンドエンジニアへのインタビューになります。

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