デザインといえば、「センス」が大事で「一般人には難しい物」というイメージを持たれがちです。
「だからうちはデザイナーさんに外注しているんだよね」という方も少なくないでしょう。
実際、見栄えのいい綺麗なデザインを作ろうと思ったら、習熟にとても時間がかかりますから、プロに頼むほうが、失敗は少ないでしょう。
でも、「デザインはデザイナーさんに丸投げ」にしていませんか?
「テキトーに、なんかこんな感じのイメージで」とアバウトに投げられてしまうと、デザイナーさんも途方にくれてしまい、依頼したあなたも出来上がったコンテンツを見て「微妙にイメージと違うけどまあいいか」と妥協してしまう結果につながりかねません。
せっかくプロにデザインをお願いするのですから、「よりデザイナーさんがあなたの希望を実現しやすくなるコツ」を覚えて置いて、損はないと思います。
そのコツというのは、「デザイン」そのものズバリをちょっとだけ勉強するということ。
「えー、デザインが苦手だからプロに頼んでいるのに…」と尻込みしてしまうかもしれませんが、あくまで「意思疎通がしやすくなるためのコツ」ですので大げさに考える必要はありません。
たった一つ、以下のことに着目してくだされば大丈夫です。
それは、「理由」です。
作って欲しいアイデアをデザイナーさんに伝えるときは「~という理由で、~な感じにしてほしい」と伝える。
デザイナーさんから案が提出されたら、「今回のコンテンツは~な感じだから、こちらの案はNGだな」「求めている~な雰囲気に合致しているから、B案で行こう」のように、「理由」を考える。
「なんかかっこいい」「ピンときた」といったあいまいな判断基準ではなく、「なぜそれなのか?」という「理由」を根拠にすることによって、修正するデザイナーさんも「どう修正すれば満足してもらえるか」がはっきり分かる上、依頼したあなたも納得してデザインを採用することができます。
つまり、「理由」を吟味せずに「なんとなく」でデザインを決定してしまうとどちらも不幸になってしまうのです。
でも「理由って言っても、結局センスじゃないの?」と途方に暮れてしまう方もいるかもしれません。
そういう時は、「色」や「配置の法則」を学んでみましょう。
実は「センス」で作られていると思われがちな「デザイン」ですが、本来「センス」が発揮される部分は一部にすぎません。
大半は、色や配置の法則に則って、「そう感じるように」作られているのです。
このため、基礎だけでも法則を学ぶことで「より的確なイメージをデザイナーさんに伝える」ことができるようになるのです!
また、デザイナーさんが作ったデザインを、上司に「~という理由でこのデザインが優れているので選択しました!」とプレゼンすることだって可能になります。
「色」であれば「暖色」や「寒色」という言葉は、デザインと縁遠い方でも聞いたことがあるのではないでしょうか?
実はこれも、「色彩デザイン」の効果です。
「色が与えるイメージ」の他にもお店のディスプレイやPOPなど、デザイン理論に基づいた表現は身近なところにたくさん存在しています。
自身を持って「こういうデザインをお願いします!」言えるためにも、ぜひデザインの世界に触れてみててはいかがでしょうか?
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- Shohei.K