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2016/3/8更新

ビジネスにおいてのコミュニケーションの重要性

コミュニケーション。

とりわけビジネスの世界のものは大事だと分かっていてもなかなか対策を取れないもの。

 

ましてや人脈を作ったり活用したりということになると、個人の資質に依存するところが大きいと考える人が多いと思います。

 

しかし、それを理論化することで、よりわかりやすく大勢の人に対策を行えるよう考える研究も行われています。

 

「社会ネットワーク論」という考え方は、まさにその一例と言えるでしょう。

この「社会ネットワーク論」とは実際にはどういうものなのでしょうか。

 

名刺管理サービスを提供しているSansan株式会社の日比谷尚武さんによって行われた「ビジネスにおけるつながりの価値」という講演では、我々にも身近なソーシャルメディアなどの事例を参考に、社会ネットワーク論についての解説がなされました。

その内容から、社会ネットワーク論が論じているコミュニケーションの姿とはどういうものか見ていくとしましょう。

 

まず、言語上の定義として「社会ネットワーク論」とは社会における人と人とのつながりを研究している分野であると日比谷さんは言います。

ここで言う社会とは、会社などにとどまらず、家族や国家同士などのありとあらゆる人間関係を包括するもので、ソーシャルメディアの台頭によって私たちは相手をよりカテゴライズして見るようになっているのだそうです。

 

社会ネットワーク論のなかで大きくとりあげられているトピックの一つに「つながり」があります。

つながりには、家族や友人・職場など頻繁に会話を行う「主たるつながり」と、ネット上の知り合いなどに代表される「弱いつながり」の二種類があり、現代では前述のソーシャルメディアの普及で「弱いつながり」が徐々に広がりつつあります。

弱いつながりの間柄の相手とは、ツーカーの会話は出来ないものの、普段の生活では得られない知見やひらめきが得られるという効果があるというのです。

 

そして、この弱いつながりが「ストラクチャーホール」という現象をもたらします。

ストラクチャーホールは「人と人とのつなぎ手」に価値を置くというもので、Aという需要を持つ人に、それを提供できる人を紹介するといったようなことを指します。

こういったことはすでにクラウドソーシングサービスでは日常茶飯事のように行われていますし、当事者同士で行うものは数えきれないほど件数があるでしょう。

まさにソーシャルメディアによる「弱いつながり」が産んだ新しい絆の形であるといえます。

 

ほかにも日比谷氏は「6人いれば、世界中の人と繋がることができる」「弱いつながりから何かを得るためには、つながるために発信することが必要」と説明しています。

ソーシャルメディアの発達によって、今までになかった形を生み出しつつある私達のコミュニケーション。

ネット漬けのあなたも、そうでないあなたも、今度一回だれかに「お願い」をしてみてはいかがでしょうか。

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