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2015/11/20更新

ADSL終了に伴う、その300万ユーザーの行き先は??

私たちの暮らしを支えるネットワーク。

いまや光回線が主流となりつつあり、かつてのような「インターネットのために電話線の工事が・・・」と言った話もほどんど聞かなくなりました。

でも、「未だにウチはADSLを使ってるよ?」というご家庭もまだまだ多いようです。

ADSL回線は、電話回線にモデムをつなぐだけで利用することができ、工事不要というメリットから多くの家庭に普及した通信方式です。

ADSL02

ところがこのADSL、終わりを迎えようとしているという話をご存知でしょうか?

というのも、長年ADSLを提供してきたNTT東西二社が2016年6月末でADSL新規申し込み受付の停止を発表。

もう一方の大手ADSL事業者であるソフトバンクでも申込みはゼロに等しいことから、いつサービス終了を発表してもおかしくないという状況にあるのです。

なぜなのでしょうか?

その理由としては大きく2つ。

1つは、現在主流になりつつある光通信などに代表されるFTTHの登場による契約数の減少が挙げられます。2008年度には、既にFTTHの契約数がADSLの契約数を上回っていたと言います。動画コンテンツを見るために、ギガビット単位の通信が行えるFTTH方式を必要とするようになっていったのも大きな影響でしょう。

ADSL03

加えてもう1つは、NTTが現在の2025年を目安に現在の電話回線網の廃止を計画していることが理由です。これによりアナログ電話回線がなくなれば、「既存の電話回線を利用してインターネットに接続する」ADSLが使えなくなる家庭が出てくることも予想されます。


一方で、前述の通りまだADSL回線を利用している家庭も多くあり、その数およそ300万件とも言われています。

このためADSLを提供してきた事業者は、なんとかこの層を自社FTTHへ取り込もうと必死です。

サーバーの開発が終了したADSLでユーザーを抱え続けることは、事業者にとっても負担となってきているのが現状です。

「ADSLで満足しているけど、そんなに光に乗り換えるといいことがあるの?」と思っている方も多いのではないでしょうか?

筆者の場合、かなり早い段階で光通信対応のみの地域に引っ越してしまうと言うレアケースに恵まれたので、ADSLにお世話になった期間は短いのですが、どうしてもやはり光通信に比べると速度の面で劣ってしまうのも事実。

昨今は動画や高画質画像がふんだんに使われたサイトも多く、回線は早いに越したことはないと言えるでしょう。

ADSLからの乗り換えキャンペーンなども行われているので、この機に乗じて賢く乗り換え先を探したいものですね。

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