「楽天市場」「楽天オークション」など、多くのサービスを手掛ける楽天から、このたび
「楽天アプリ市場」
というサービスが発表になりました。
「アプリ市場」と言う名の通り、販売されるのはアプリ。
GooglePlayなどと同じようにスマートフォンにダウンロードすることが可能です。
課金額の10%を楽天スーパーポイントとしてキャッシュバックするシステムを備えており、アプリユーザーを「楽天王国」に取り込むのが狙いでしょう。
「楽天アプリ市場」の目指していく方向性としては、
「GooglePlayで人気のあるゲーム以外の漫画・占いなどに力を入れる」
「格安スマホサービスの楽天スマホにはプリインストールする」
の二点が大きく挙げられます。
ただ、デメリットもあります。
楽天アプリ市場は、いわゆる「野良アプリ」とよばれるGooglePlayを経由しないダウンロード方式に分類されます。
「提供元不明のアプリを許可する」設定にしないと使えないのです。
楽天と並ぶ大手ECサイトのAmazonが提供している「Amazonアプリストア」と同じような感じです。
この設定をONにしてしまうと、GooglePlayには掲載できないような「危ない」アプリをダウンロードしてしまう危険が生じるのです。そのため普段はOFFにしておくことが推奨されています。
そんな楽天アプリ市場の気になるセキュリティ面は、アンチウイルスソフト大手のトレンドマイクロのチェックを受けたアプリのみを掲載するとしており、一定の信頼がおけるものと思われます。
それでも、あくまで自己責任の範疇となれば利用をためらうユーザーも多いでしょう。
ドコモの「dアプリ」やKDDIの「auスマートパス」のように設定を変更せずダウンロードできるような働きかけがなされることが課題と言えるでしょう。
ちなみに、この楽天アプリ市場、アプリを開発している側にとってのメリットもあります。
多くのサービスで課金販売時の手数料が売り上げの30%と言われていますが、楽天アプリ市場の場合は25%です。
より多くの収益を手にすることができるとなれば、開発者のやる気にも直結します。
このため独占配信などのアプリの広がりが期待されます。
一方、購入に使われたり獲得できたりする楽天ポイントの主な利用層は主婦であることから、アプリの配信がどのくらい収益につながるかは未知数であると言えそうです。
使い勝手や実際に配信されるアプリの詳細など、続報に注目したいですね。
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